こんにちは!あらら先生です。
今回は
「しゃべらない場面指導」
についてお話ししたいと思います!
非常勤講師や大学生の方々は、まだ「学活」をやった経験は少ないのではないでしょうか。臨時的任用講師の方も、担任をもっている方はごく稀だと思います。
となると、全体指導の経験がないのにいきなり試験で…ってそりゃあ不安ですよね。
僕も不安でした。特に大学4年生の時の採用試験。
合っているのかどうかもわからない場面指導を、練習する。
というか、そもそも場面指導ってなんだよ?笑
という感じでしたね。
何人もの学生から相談を受けましたが、みなさん
場面指導のイメージが湧かなくて…
という方がすごく多かったです。
そんな方々に朗報です!!!
ここではなんとしゃべらない場面指導についてお話しします!
「しゃべらない」というのは無言…というわけではなく「聞き出す」という所にポイントがあります!
しゃべらず場面指導を最高の形で終わらせる方法を、あなたにだけ!紹介したいと思います!
前提として、場面指導には大きく分けて2つの形態がある
①個人面接中に「こんなときどうしますか?」と質問されていきなり始まるパターン。(保護者相手・生徒相手の説明パターン)
②場面指導の時間が設けられていて、グループで教員役と生徒役に別れ、行うパターン。(生徒相手の実演パターン)
①については個人面接の一環です。
「このような場面に遭遇したらどうあなたは対応しますか?」
という風にその場で題が与えられて、考察し、答える形式が多いので
いかに教員になったときの自分を想像できるか、教育実習などで吸収できるか、公立中学教師あらら先生をうまく使うことができるかにかかってると思います。
不安な方は、ぜひZOOMや直接で、一緒に個人面接の場慣れも踏まえて練習しましょう!
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②の場面指導の形について、今回は詳しくお話ししたいと思います!
では本題いってみましょう!
場面指導の初期情報
ここでは全国的に行われている場面指導の代表的な風景を確認していきたいと思います。
おそらく不安な方はここがイメージできていないかなと思います。
用意されているもの
黒板(ホワイトボード)・チョーク(ホワイトボードマーカー)・椅子
この黒板やチョークなどについては、絶対に使わなければならないものではありません。
指導内容によって使い分けるとよいでしょう!
会場図
受験者は椅子に座り、決められた順番に場面指導を行います。
自治体によっては机があったり、もっと人数が少なかったりしています。
場面指導のテーマ
基本は以下の方法で事前に知ることができます。
・一次試験前に受験票と一緒に送られてくる
・一次試験会場で配布
・一次試験の合格書類と同封
・教育委員会のHPにUP
集団で行う場面指導は事前にテーマを知ることができるので対策ができますが、
対策方法を間違ったまま行ってしまうともったいない時間を過ごしてしまうので、最後まで読んで少しでも吸収して下さい!
テーマ例
集団で行う場面指導は、生徒に向けてどのように指導するのかという場面設定になります。
小中高学特別支援学校・養護教諭で場面が違うところもありますのでそれぞれいくつか紹介したいと思います!
小中高学特別支援学校
・地域の方を講師にお招きして、学区内の自然や文化財等についての話を伺います。事前指導してください。(事前指導系)
・清掃時間に、自分の分担が終わると率先して他の手伝いをする児童生徒がいます。このことについて指導してください。(褒める系)
・寒くなってきたせいか、休み時間に外遊びをする児童生徒が少なくなっています。このことについて指導してください。(通常生活系)
・クラス対抗の大縄跳びの練習をしていますが、なかなか記録が伸びずクラスの雰囲気がよくありません。このことについて指導してください。(行事系)
・朝、児童生徒が登校する前に教室に行くと、黒板にいたずら書きを見つけました。このことについて指導してください。(生徒指導系)
・このクラスに、海外から転入生が来ることになりました。転入生が安心して学校生活を送れるように、指導してください。(転校生系)
・職員の打合せで、児童生徒指導担当から「ある学校でクラス写真がSNSに掲載されて問題になっている」という情報が報告されました。この報告を受けて、指導してください。(情報教育系)養護教諭
・来週、校外学習があります。児童生徒が健康で安全に学習できるように事前指導してください。(行事系)
・健康診断が終了し、児童生徒に記録用紙を渡します。自分の健康に関心をもつことができるように指導してください。(健康診断)
校内での不注意やふざけ合いなどによるけがが増えてきました。安全に学校生活が送れるように指導してください。(全体生徒指導系)
・夏休みが近づいてきました。夏休みを健康で安全に過ごすことができるように指導してください。(長期休暇前指導系)
・10月10日は「目の愛護デー」です。目の健康について指導してください。(きっかけ系)
・最近、友人関係で悩む児童生徒の保健室への来室が増えています。このことについて指導してください。(悩み系)
・インフルエンザやかぜの症状での欠席者が増えてきました。このことについて指導してください。(感染症系)
ある自治体の過去問の一部です。
ここから一つ抜粋して小中高特別支援学校から
「寒くなってきたせいか、休み時間に外遊びをする児童生徒が少なくなっています。このことについて指導してください。(通常生活系)」
について、5分間の場面指導という設定の下
あららならどのように場面指導をしていくのか、お話ししていきます!
※5分で指導が終わらなくてもOK。
あっ!!!と思わせる場面指導構成3つのポイント!
情報が整ったところで、ここから構成の話をしていきたいと思います!
ポイントは3つ!
・時間設定
・起承転結・序論本論結論
・あなたらしさ
では順番にお話しします!
時間設定
これができていると、どの場面で話すことなのかがイメージできます。例えば
・朝学活
・通常学活
・総合的学習の時間
・帰り学活
ここが無難かなと思います。ちなみに私は朝学活のつもりで起立の号令から行いました。一番最初に動きがあると、生徒側も面接官も「お!」と惹きこまれやすくなります。
以下のように時間設定ができるとその後の時間までイメージしやすくなります。
・朝学活➡促進系の生徒指導(やろうよ!系)
・通常学活➡オールラウンダー
・総合的学習の時間➡行事事前指導や長期休暇前系の指導(少し固く考えさせる系)
・帰り学活➡事後指導(今日こんなことがありました系)
朝から反省させる系は考えが深まらないため、前向きなことを!
総合的な学習は、行事と絡めることも多いのでイメージしやすい!
帰り学活は前向きにも反省系も使えます!
今回私が選んだテーマなら、朝学活を選びます!
あなたが構成するときに参考にしてみてください。
起承転結・序論本論結論
ここからはそのテーマの構成そのものについてお話していきます!
小論文や授業と同じように、場面指導も「ストーリー性」が重要になってきます。
単調な授業は
おもしろくな~い
という経験はあなたもしたことがあるのではないでしょうか。
ずっと同じような話が続くときがその「単調」につながり、教員のただの押し付けになります。
では例をもとに、BAD指導とGOOD指導の例を文章で簡単にご説明いたします。
例…寒くなってきたせいか、休み時間に外遊びをする児童生徒が少なくなっています。このことについて指導してください。
BAD指導
・朝学活を始めます。
・最近寒くなってきましたね
・そんな中でも外で遊ぶことはいいこと
・みんな外で遊ぼう?
多分20秒で終わります笑
時間をかけて持論な話をしてもネタが尽きます。
話してみればわかりますが、相当きついです。
GOOD指導
起・朝学活号令
起・最近寒くなってきて外で遊ぶ人が少ない
起・ということは中で遊ぶ人が多くなった
承・室内での過ごし方を確認
転・そんな中でも毎日外で遊んでいる人がいる
転結・外で遊ぶメリット
結・もしよければ今日の昼休みにみんなで遊ぼう!自由参加で!
結・朝学活を終わります
このテーマで2点、確認することができました。
「室内での過ごし方」と「外で遊ぶメリット」
このテーマでのポイントは
「外で無理に遊ばせること」を押し付けないことだと考えて、私は構成してみました。
そりゃ本読みたい人もいますよね。恋バナしたい人もいます。寝たい人もいます。
多様な過ごし方がある中で、
外で遊ぶ選択もすごくいいことだよ!
という促しができればGOODだと思います。
もし実際に私のこの場面指導を見てみたい方がいらっしゃいましたら、連絡ください!
あなたらしさ
生徒に個性があるように、教員にも個性があります。
どのようにねらいを落とし込むのかは、それこそ多種多様なのです。
なので、上記したあららのGOOD指導はしっくりこない方もいらっしゃると思うのです。
個性を出して構成するのには以下のことに注意すれば、すべて正解です。
・伝えたいことが何なのかはっきりする
・押し付けにならない(導く)
・生徒(生徒役)に、しっかり落ちている(納得)
あららのように、テンポで時間を感じさせないように話すのか
じっくり話して落とし込むのか。
テーマによっても変わってくると思います。
口調・声のトーン・表情・身振り手振り・ホワイトボードを使うか否かなど、あなたにしかできない場面指導を構成してみてください!
しゃべらない!?ここが場面指導を楽しむ最大のポイント!
さぁ最終段階です。私の場面指導は
「しゃべり2割」でなるべく構成します。理由は3つ。
・対話的な指導がしたい。
・教師が話しすぎると、辛くなってくる。
・試験なので、緊張してしまうと、自分が何を話しているかわからなくなってしまう可能性がある。
この3点から、私は話すのをやめました。
ではどうするのか。
答えは一つ!
生徒(生徒役)にすべてしゃべってもらう。
これに限ります。
生徒に当てるときに気を付けたことは以下の点です。
・順番に全員に当てる。
・ボーっとしている可能性もあるため「〇さんに質問なんですが」と前置き。
これだけ抑えておけば、時間はあっという間に経ちます。
では、どのタイミングで当てるのか、会場図とGOOD指導を用いてお話しいたします!
私はわかりやすいように、Aさんから順番に当てていきます。
・朝学活号令
(号令Aさん)
・最近寒くなってきて外で遊ぶ人が少ない
・ということは中で遊ぶ人が多くなった
・室内での過ごし方を確認
(BさんCさんDさん中で何して遊んでるの?)
(EさんFさん中で遊ぶときはどんなことに気を付けたらいいと思う?)
・そんな中でも毎日外で遊んでいる人がいる
(GさんHさん外で何してるの?)
・外で遊ぶメリット
(IさんJさんKさんに外で遊ぶ良いことって何?)
・もしよければ今日の昼休みにみんなで遊ぼう!自由参加で!
・朝学活を終わります
(Lさん終わりの号令)
ホワイトボードに書くかどうかは任せますが、もし書くなら、
・中での過ごし方の気を付けること
・外で遊ぶメリット
の2点に絞ります。
この2点は、今回私が生徒に伝えたいことだからです。
・・・・・・気が付きましたか?
実は私が話しているのは
・ハイ号令お願いします
・質問
・相槌、納得のコメント、リアクション
・また質問
・まとめの言葉
・ハイ号令お願いします
これだけなんですよ。これが5分ずっとしゃべろうとすると、きつくなります。。。
おそらく私がしゃべっている時間は
5分間の場面指導の中でたったの2分です。
とても魅力的✨だと思いませんか!?
まとめ:空いた時間で構成作って、実践実践!
いかがでしたでしょうか。
教師がしゃべるより、生徒とともに作り上げる指導の方が、生徒と一体となっている雰囲気をアピールできます。
しゃべらなきゃ!!!
と思うと緊張したり悩みすぎたり、構成から行き詰ってしまうと思います。
しゃべらなくていいんです!
導いてあげればいいんです!
これが今回私が伝えたかったことです。
実はこれができると、学活や道徳、普段の授業まで生徒主体で動かせるようになります。
もちろん普通の座学も重要ですが、その座学の中にも遊びや会話があると、生徒の信頼も増しますよ!
ここまで読んでいただいてありがとうございました!
構成や本番のイメージは付きましたでしょうか?
イメージは付いたけれど…自信がない…というあなた。
一緒に考えて、一緒に実践積みませんか?
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